西岡参院議長死去:県政界、惜しむ声相次ぐ 雨の長崎に帰宅、あす葬儀 /長崎

 一つの時代が終わった−−。県選出初の参院議長で、県政界の重鎮だった西岡武夫さん(75)が5日亡くなり、地元では惜しむ声が相次いだ。ひつぎは同日午後、小雨の中、長崎市館内町の自宅に帰った。通夜は6日午後7時、葬儀は7日午後1時、同市茂里町3の31の法倫会館本館である。【釣田祐喜、阿部義正】

 私立海星中学校で同級生だった元副知事の清浦義廣さん(76)は「早かったな。参院議長として頑張っていただけに、もう少し頑張ってもらいたかった」と嘆いた。「ご両親ともそうだったためか、政治一筋の、政治家らしい政治家だった。(離党や新党結成に動かず)自民党の所属のままだったら、総理大臣にもなっていただろう。長崎では政治家と言えば『西岡』。一つの時代が終わった」と話した。

 中国に渡航中の早稲田大の後輩で、自民党北村誠吾衆院議員は「政治家として党派を超え、国民全般の政治に対する思いを把握する能力が敏感で嗅覚が鋭かった」。民主党県連の渡辺敏勝幹事長も「政権交代後の党の安定した道筋を示すための指導を期待していただけに残念。非常に政治哲学を持った人だった」と惜しんだ。

 また、長崎市の田上富久市長も「平和、教育、産業などの各分野で市のために多大なるお力添えを賜りました。今後ともご活躍を期待していただけに、残念でなりません」とのコメントを出した。

毎日新聞〔長崎版〕

http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20111106ddlk42010251000c.html


人気ブログランキングへ