暴力団「組葬」知りながら花、テント提供 業者に勧告 / 静岡

■排除条例初適用

 指定暴力団山口組系の組織が取り仕切る葬儀「組葬」に花やテントを提供したとして県公安委員会は7日、県暴力団排除条例に基づき、静岡市内の生花業者とテント販売・リース業者に対し、条例違反に当たると勧告した。提供を受けた組の代表にも要求しないよう指導した。8月に施行された同条例の初適用。

 県警組織犯罪対策課によると、業者は10月中旬、暴力団組員の組葬だと知りながら、花やテントを提供したとされる。代金は支払われ、契約時に脅迫などはなかったが、組の活動を助長すると判断した。

 公安委員会は、実際には組員の死亡から数カ月以上経っているため、葬儀を名目にした資金集めと認定した。

 2業者は「今後、暴力団からの注文は一切断ります」と話しているため、業者名の公表は見送った。組の代表は「不本意ですが(勧告書を)受け取ります」と話したという。

http://sankei.jp.msn.com/region/news/111208/szk11120802150003-n1.htm