ティア、10年以内に200店舗を展開、関東圏進出も視野に

葬儀事業を手がけるティア(名証2部上場)は17日、2011年9月期の決算説明会を行った。

今期は直営・FC店合わせて会館を9店増やし、葬儀件数は2.6%増の6021件となった。売上高も前期比2.4%増の78億2600万円に伸びたものの、予想以上に販管費が嵩み、経常利益は同6.0%減の6億6100万円であった。今期全体では減益となったが、2012年9月期には新店の相次ぐ稼動などから、売上高は前期比10.1%増の86億2000万円、経常利益も同5.8%増の7億円を見込む。

冨安徳久社長は冒頭で「死を意識することをタブーとする常識を覆すために起業した。最初は偏見もあったが、最近では映画や書籍などの影響で理解されるようになってきている。現在を新たなスタートと考え、“新生ティア”として頑張りたい」と語り、「安価であることのみを強みとする葬儀社の出現により、葬儀単価は一時的に低下したが、再び上昇してきている。お客様のことを第一に考えるティアの価値観が社会に浸透してきた証拠だ」と強気の構えを見せた。

今後はドミナント出店を加速し、現在の50店舗から10年以内に200店舗展開を目指す。関東圏への進出も視野に入れていく。また、冨安社長は直営・FC店舗に関わらず、徹底した社員教育を行っていく方針を示し、「いかなる商売でもリピーター作りが肝要。一度きりの関係で終わらぬよう、お客様に感動を与えていきたい」と熱く論じた。

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