愛するペット 弔い手厚く 富山の企業が業界初 遺灰入るガラス位牌販売

 通信販売などを手掛ける「アイトップ」(富山市)はペット用のガラス位牌(いはい)を開発し、富山市総曲輪の大和富山店で受注販売を始めた。同社によると、ハンドメードのガラスの位牌はペット業界初という。石川県では、ペット葬儀用に「ナイター葬儀」をする業者もあり、ペットを弔う思いが高まっているようだ。(鈴木啓太、北浜修)

 ガラスの位牌は、ペットの死後も身近に感じてもらおうと作った。位牌の中に遺灰を入れることができる。完全オーダーメード、色などを選べるセミオーダーのほか、遺灰を埋封した数珠などもある。

 林雅洋社長は「飼い主の方はペットを亡くした喪失感があると思う。気持ちを癒やし、立ち直るきっかけにしてもらえれば」と話す。ガラスの位牌は、強まるペットと飼い主の絆の結晶でもあるように輝く。

 月一回、日曜日に僧侶を迎えてペットの法要を執り行っているのは、石川県能美市ペット葬儀社ピースリー。

 敷地内に納骨堂や霊園などの施設があり、日中に葬儀をするのが難しい人向けに夜間、ナイター葬儀も行う。事前予約が必要で「家族全員がそろうのは午後六時や七時になってしまうという方々から、要望が多い」と説明する。

 高まるペット熱で葬祭用品も多様化。キリ材を使った棺桶(かんおけ)や骨つぼなどもあり、人間用の棺桶業者やペット関連業者のほか、ペットに関わりのなかった製紙業界などからも参入してきている。葬儀の手配を寺院が引き受けるケースもある。


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