葬儀で遺族ら激怒…楽隊を雇ったら演奏曲「今日はよい日だ」=中国

 湖北省武漢氏蔡甸区で、葬儀を巡って遺族らと葬儀会社でトラブルが発生した。地元の政府が調停して19日までに、葬儀会社が遺族側に1200元(約1万4400日本円)の慰謝料を支払うことが決まった。遺族側が葬儀の際に「生楽隊による演奏」を依頼したところ、楽隊が「今天是個好日子(今日はよい日だ)」を演奏しはじめたので、厳粛な儀式が台無しになったという。中国新聞社が報じた。

  遺族の男性によると、なくなったのは父親で、哀悼の意を示したいと思い、葬儀会社に「楽隊による演奏」を依頼した。葬儀の際、最初は荘重な音楽を次々に演奏していたが、途中でなぜか「軽快な曲」に変わった。よく知られている「今日はよい日だ」という曲と分かり、遺族や友人など参列者の顔色が変わったという。

  遺族の男性は楽隊に抗議したが、演奏はしばらく続いた。参列者は怒って怒鳴りだした。一部の人は奏者につかみかかり、楽器を壊そうとした。遺族らが楽隊を立ち去らせたので騒ぎは収まったが、その後も厳粛な雰囲気は戻らず、葬儀は台無しになったという。

  遺族は地元政府の工商所に訴え「苦痛を味わった。慰謝料を請求したい」と相談した。

  工商所の調べに対して葬儀会社は「アマチュア奏者を集めた。職業的訓練を受けておらず、素養も低かった。演奏曲も特に指定していなかったので、失敗が発生した」と、不手際を認めた。

  工商所の調停で、葬儀会社は遺族に謝罪し、慰謝料として1200元を支払うことになった。

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0920&f=national_0920_283.shtml