多死社会の在宅医療―医師・看護師・ボランティアで支える「自宅で迎える最期」

少子高齢化が急速に進み、「多死社会」(番組より)を迎えたニッポン。番組でクローズアップされるのも若者の問題よりは、どちらかと言えば老人の問題のほうであるようだ。

そして今回は、人生の終末をどこでどう迎えるかについてである。現在は約8割の人が病院でなくなるそうだが、自宅をホスピスとして用い、地域の医療や介護がそれを支えていくといった地域包括ケアシステムなるものがあるそうだ。

ケアタウン小平「地域で運営」

医師の山崎章郎さんは、東京・小平市のケアタウン小平を拠点に近辺の在宅医療を行っている。担当する患者は100人余り脳卒中や癌で寝たきりになってしまったり、症状が重い患者が多く、24時間、スタッフが駆けつける態勢を取って、質の高い在宅医療を目指している。

ケアタウンは同じ建物のなかに、訪問診療クリニック、訪問介護ステーション、訪問看護ステーションなどを集積し、専門家のチカラを結集し、チームで患者を支えている。また、自宅で家族を看取った人たちがその後ボランティアとして運営に参加してもいるという。

「その地域の中で生活し、人生を閉じていく。それが大事だと思うんです」と山崎さんは言う。

ただ世間的には病院で医療を受けると安心で、自宅では不安だという考え方がメジャーであるようだ。スタジオゲストの大島伸一国立長寿医療研究センター総長は、「在宅医療の質を保証すること、システムとしてカバーしていくこと」が今後の在宅ケアの安心につながるという。

ボンド柳生

J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/tv/2012/02/02121037.html