老後の生活設計へ情報提供 静岡の高齢者支援NPO

 身寄りのない高齢者の身元保証人として、施設入所から葬儀の準備まで幅広く支援活動を行っているNPO法人「きずなの会静岡」(静岡市駿河区)は10月18日、老後の生活設計に必要な情報を会員以外の一般市民に初めて公開する「一人でも大丈夫!! 老後の安心をデザインする 高齢者フォーラム」を同市内で開く。
 山崎道生所長は「晩年の状況が想像できずに不安を抱えている人も、早めの準備があれば安心して生きられると伝えたい」と意気込んでいる。
 きずなの会静岡は2008年に発足した。当初30人程度だった会員は現在90人を超えた。転居や入院手続き、納骨など支援は多岐にわたり、必要な費用は会員の預託金の中から捻出している。
 将来への不安から、60代で入会する人が年々増え、最近は会員以外からも「自分の年金で入れる施設はあるのか」「1人暮らしで要介護だが、在宅で一生を終えたい」などと切実な相談が多く寄せられるようになった。
 山崎所長は「集めた情報を広く役立てられれば」と、会員以外を対象にしたイベントの開催を決めた。「介護保険の予備知識」「各種施設の種別と費用」「葬儀・納骨のあり方」など5項目について、山崎所長と専門家が説明する。希望があれば後日の個別相談にも無料で応じる。
 フォーラムは静岡市駿河区のグランシップで午後1時から。参加無料。定員70人。問い合わせは、きずなの会静岡<電054(654)5070>(受け付け午前9時〜午後5時)へ。

http://www.at-s.com/news/detail/100064395.html