アイビーシステム、iPadで営業支援 カタログ見せ商談
システム開発のアイビーシステム(新潟市、若桑茂社長)は米アップルのタブレット端末「iPad(アイパッド)」を使った営業支援システムを開発した。あらかじめiPadに取り込んでおいた商品カタログを使って顧客と商談ができ、見積書も作成できる。2012年春にも企業向けに販売する。ビジネス用途でも同端末の普及が進んでいることを背景に、売り上げ拡大を狙う。
提供するサービスは「Smartプランナーi」。利用の際はシステムをiPadにダウンロードし、アプリを起動する形で使う。メーカーの営業担当者が使う場合、事前に自社商品の品目や価格などを登録しておく。営業先でカタログから商品や数量などを選ぶと、その場で見積書を作ることができる。
カタログ冊子を持ち運ばずに済み、ペーパーレスとなるためコスト削減にもつながるという。
価格は顧客の仕様によって異なるが、iPad1台あたり月額2万7500円から。端末の料金は別途必要になる。
同社は10年9月から葬儀業者が顧客と料金プランなどを相談するのに役立つiPad向け見積もりシステムを販売してきた。iPadの普及が進んでいるため、これまでのノウハウを応用して主にメーカーの営業向けにも市場を広げる狙い。
アイビーシステムは工場の生産管理システム開発などを主力業務としている。従業員数は約30人で、11年5月期の売上高は約2億3000万円。13年5月期には3億円に引き上げる計画で、うちiPad向けシステムで6000万円程度の売り上げを目指す。
調査会社のシード・プランニング(東京・台東)によると、タブレット端末の国内市場は、11年の300万台から16年には1100万台に拡大する見通し。